接ぎ木クリップがあれば簡単？全農式幼苗接ぎ木苗の作り方とは？

最近、家庭菜園をする人が増えてきました。作物を育てるとき、枯れてしまったり、収穫量が少ないと、モチベーションも下がってしまいますよね。

接ぎ木苗でできた作物は、連鎖障害に強く丈夫な作物が育つ。ということを聞いたことがあるかもしれません。でも、接ぎ木苗を購入しようとすると、通常の苗よりも2～3倍ほど高いのでなかなか手が出せないですよね。。

でも、「接ぎ木クリップ」を使えば、高い接ぎ木苗を買わなくても自分で簡単に接ぎ木ができることをご存知でしたか？接ぎ木クリップと合わせて、全農式幼苗接ぎ木苗生産システムという栽培方法を使うと、簡単に自作の接ぎ木苗を作ることができるんです。

この記事では、接ぎ木クリップの使い方や全農式幼苗接ぎ木苗の作り方について説明していきます。

全農式幼苗接ぎ木苗生産システムとは？

では、まず接ぎ木とはなんでしょう？

接ぎ木とは2つの異なる種類の作物を切り合わせて作る人工的な苗のことを言います。土台部分となる「台木」と、収穫する作物の「穂木」で作られ、2つの作物の良い部分を合わせ持つことができます。

接ぎ木栽培自体は果樹を増やすという観点から古くからありましたが、全農式幼苗接ぎ木苗生産システムという、画期的な栽培方法が開発されたのは、今から約30年ほど前です。今現在接ぎ木苗を作っているほとんどの人たちが使っている栽培方法です。

全農式幼苗接ぎ木苗生産システムはいたってシンプルです。

①台木と穂木の斜め30度くらいに切り込みを入れます。斜めにカットすることで接着面を大きくし、活着しやすいようにします。

②接ぎ木クリップを使って、斜めにカットされている台木と穂木を合わせます。

③苗を最適な温度・湿度・光の場所で育てます。接ぎ木を行う作物の種類によって、最適な温度や湿度などは異なるので一概には言えませんが、ビニールハウスがあればハウス内で、家庭菜園の場合は家庭用育苗器などで保ってあげると、活着しやすくなります。

接ぎ木の救世主？接ぎ木クリップとは

全農式幼苗接ぎ木苗生産システムのポイントは、接ぎ木クリップの発明だと言われています。接ぎ木クリップができる前までは、1日に400本～500本しか接ぎ木を生産できませんでしたが、今では1日1000本～1200本まで生産できるようになりました。

接ぎ木クリップを使うことで活着率も向上し、ナスやピーマン、トマトなど育苗が難しいとされる作物も簡単に育てられるようになりました。そして接ぎ木本来の特徴である品質の確保や・収穫量向上に繋がるのです。

また接ぎ木クリップは、装着したあと、人間の手で取り外す必要はありません。縦に裂け目を持つ弾性体のプラスチックでできているため、苗が成長すると自然に地面に落ちます。落ちたものを回収して、何度も使うことができます。

接ぎ木クリップの中でおすすめはこちらです。

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資材が軽いため、苗に負担をかける心配がなく、また透明なプラスチックを使用しているため、苗の接合状態を確認することができます。手頃な価格でまたインターネットでも販売しているので、ホームセンターなどに行かなくても購入できます。

接ぎ木苗を作ると作物にはどのような効果がある？

作物を育てるのに、接ぎ木苗を使って野菜や果実を作っている農家さんたちが多く見られます。多くの農家さんたちが接ぎ木を使うのは効果が期待できるからです。では接ぎ木を使うことで得られる効果とはどういったことでしょうか。

①連鎖障害に強くなる

接ぎ木をすることで、とくに得られる効果が連鎖障害に強くなることです。連鎖障害とは、同じ場所に同じ種類の作物を連続して育てることで起こる病気などのことです。たとえば、ナスやピーマンは同じナス科で、ナス科同士の作物でも連鎖障害が起こる可能性もあります。

プランター菜園では、毎回土を換えたり、土壌洗浄することは難しいですよね。。でも接ぎ木苗を作れば、連鎖障害に強い台木を使うことで、穂木の作物も連鎖障害に強い作物になります。

②病気への抵抗性が持てる

実らせたい作物が、土壌病害や害虫に弱い作物の場合は、作物がうまく育たない可能性があります。病気や害虫に強い作物を台木にして接ぎ木することで、丈夫な苗を作ることができ、結果的に収穫量の向上に繋がります。

③環境に左右されない

暖地や寒地などの生活している場所や、日々の暑さや寒さなどのストレスに強い種類の台木を選ぶことによって、環境に左右されない強い苗を持つことができます。異常気象とも言われる昨今、ビニールハウス以外の場所だと、どうしても温度や湿度の差が生まれます。

気温などの外環境に耐性を持つ台木を選ぶことで、枯れたり、成長がうまくかなくなることを防げます。

まとめ

接ぎ木クリップを使った、全農式幼苗接ぎ木苗生産システムという栽培方法ができたおかげで、自作の接ぎ木苗を簡単に作ることができます。

接ぎ木苗を作り方は、

・台木と穂木を斜めにカット

・接ぎ木クリップで2つの苗を接合させる

・穂木に最適な温度や湿度、光の環境で育てる

これだけです。

接ぎ木することで、連鎖障害や病気・害虫対策、環境に強い苗を作ることができ、結果的に収穫量を挙げることができます。最近では、さまざまな耐性に強い台木専用の苗も開発されています。少しの手間で収穫量を向上させることができるので、興味のある人はぜひ試してみてください。

接ぎ木クリップ　

【 1,000個入／内径1.4mm／対応内径1.4～1.7mm 】 1.4mm 1.5mm 1.6mm 1.7mm

【 1,000個入／内径1.8mm／対応内径1.8～2.1mm 】 1.8mm 1.9mm 2.0mm 2.1mm

【 1,000個入／内径2.2mm／対応内径2.2～2.5mm 】2.2mm 2.3mm 2.4mm 2.5mm

ナス科 苗 幼苗 接木の接ぎ木にご利用ください。
ナスやトマトやピーマンなどの接ぎ木におすすめです。

✅農家の意見を聞いて開発した安価な接ぎ木具（接木具）「接木用クリップホルダー」 で全農式接ぎ木・全農式幼苗接ぎ木苗生産システムの接ぎ木に最適な接ぎ木チューブです。

✅茎の口径が少し太い場合には、 クリップのようにつまむと挿入口を少し広げる事も出来て茎を傷つけにくい仕様。

✅ホルダーの上下から茎を簡単に挿入出来ます。

✅チューブが軽いので、苗の負担が軽減。

✅本体のＥＶＡ樹脂は柔軟性と弾力性のある素材なので、茎を傷つけにくく つまんだ部分を離すと挿入口が元の形にしっかり戻ります。
ＥＶＡ樹脂は塩素を含まず環境に優しいエコ素材であり 紫外線にも強く劣化しにくい素材です。

✅３サイズ展開
・チューブ内径 1.4mm / 対応内径 1.4〜1.7mm（ 1.4mm / 1.5mm / 1.6mm / 1.7mm )
・チューブ内径 1.8mm / 対応内径 1.8〜2.1mm ( 1.8mm / 1.9mm / 2.0mm / 2.1mm )
・チューブ内径 2.2mm / 対応内径 2.2〜2.5mm（ 2.2mm / 2.3mm / 2.4mm / 2.5mm )

 

【全農式幼苗接ぎ木苗生産システム】
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』より引用　最終更新 2020年5月26日 (火) 01:52
1990年に板木利隆によって開発された、セル成型苗を台木・穂木ともに斜め切りして支持具で固定する接ぎ木法である。台木をセルトレイ上に植えたままの状態で楽に簡単に接ぐことができるため、広く使われるようになり、セル成型苗を利用した接ぎ木法としては現在、世界でもっとも普及している。
【内容】
台木・穂木ともにセルトレイで育てた幼苗を用い、子葉上の第1節間を斜め30度に切断する。その後、接合部をチューブ状の支持具で圧着固定する。これを活着促進装置（ナエピット）に入れ、最適温度28℃（昼夜間）、湿度93％、照明時間12時間で、3から4日ほど遮光状態で養生する。
【効果】
切断面は斜め30度で、接合面を大きく、圧着しやすくすることにより活着率を高めた。活着促進装置により、最適条件に保たれることにより、接ぎ木歩留まりは100%近くまで向上した。また、支持具には縦に割れ目が入っており、苗が生長すると自然に脱落するようになっている。従来は接ぎ木を1日あたり400から500本しかできなかったが、1000から1200本まで可能になった。
広く普及し、国内だけでなく世界各国で代表的なナス科野菜の接ぎ木方法として採用されている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E8%BE%B2%E5%BC%8F%E5%B9%BC%E8%8B%97%E6%8E%A5%E3%81%8E%E6%9C%A8%E8%8B%97%E7%94%9F%E7%94%A3%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0#:~:text=%E5%85%A8%E8%BE%B2%E5%BC%8F%E5%B9%BC%E8%8B%97%E6%8E%A5%E3%81%8E%E6%9C%A8%E8%8B%97%E7%94%9F%E7%94%A3%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0%EF%BC%88%E3%81%9C%E3%82%93%E3%81%AE%E3%81%86,%E3%81%99%E3%82%8B%E6%8E%A5%E3%81%8E%E6%9C%A8%E6%B3%95%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B%E3%80%82

 

接ぎ木の方法と接ぎ木クリップの使い方

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